ShiKaSya
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ガイド/迎ヘ人


火は明るくなったり暗くなったりするように、人の記憶も時に鮮明で時に曖昧になります。「紫河車(しかしゃ)」は医学で胎盤を指す言葉で、『本草綱目』の記載が由来です。伝説によれば、胎児は南海を遊泳し、蓬莱仙境を漂い、万里の天の川を旅することから「河車」と名付けられました。胎盤は出産時に赤色ですが、時間が経つと紫色になるため「紫河車」と呼ばれるようになったのです。胎児と同様に、脳内で抽象的な存在である「記憶」もまた、新たな生命を絶えず生み出しています。これらの「新生児」は、「記憶の火」と呼ばれる燃え上がる炎を「血液」として、現実とは異なるパラレルワールド、「記憶」の世界で成長し、生活しています。この宇宙の「地球」は、私たちがよく知る「列車」のような存在であり、走る「列車」は「地球の自転」と同じ意味を持っています。こうして、この世界を「紫河車」と名付けました。